玩弄 薔薇帛





玩弄 薔薇帛



 =舞台設定=

 明治時代のとある遊郭の片隅。唯一の陰間専門の遊郭楼。
 公的認可が下りてないことから、勾引かしにより売られてきた稚児及び少年が殆どを占める。
 かの有名な吉原遊郭を雛形につくられ、大門などが設置された。
 また一流の階級貴族等が西洋文化に感化され、和洋折衷が最も著しい砌である。
 
 -人物設定-

◆三成(西の薔薇・薔薇・おみつ)
  知る人ぞ知る娼夫楼閣の人気陰間。
  遊女の位で言うなれば、太夫。
  体が弱い為、店側が牡丹と二人で売り出している。

◆兼続(東の牡丹・牡丹・おかね)
  知る人ぞ知る娼夫楼閣の人気陰間。
  遊女の位で言うなれば、天神。
  しかし実質上は、薔薇の代わりに太夫を勤めている。

◆左近(島)
  筒井財閥の重役。
  筒井が急成長をとげたのは左近の手腕の成せる業による。
  女色で結構有名。

◆慶次(前田)
  歌舞伎役者。
  流派の跡取りにと育てられたが、本家の方針により白紙に。
  遊郭内外に広い知名度を誇る。

◆筒井(筒井財閥・筒井社長・筒井様)
  薔薇の上客。
  歳の割に嫉妬心が強い。
  そろそろ薔薇を身請けしようかと考えている。

◆政宗(伊達財閥・御曹司・伊達様)
  牡丹の上客。
  若くして出世を約束されている、大財閥の御曹司。
  この遊郭一帯の資金源と言っても過言ではない。

◆女将
  娼夫楼閣「男郎花」の取締役。
  ちなみに娼婦楼閣「女郎花」の女将でもある。
  娼夫楼閣は明確な店の名前は持たないが表が女郎花なので、裏は男郎花と呼ばれている。



薔薇帛は基本左近と三成の物語ですが、他の組み合わせも存在いたします。
また、可哀想な表現も多数ございます。
以上をご理解してもらいますと共に、同調して下さる方のみ本編をお読みください。